群青の空を越えて

群青の空を越えて」(light)取り敢えずコンプ致しました。
今年は本当によいゲームばかり引き当てているので幸せな気分で一杯ですが、
ここ4日で5時間しか眠れていないので眠気もMAXになってます。


主人公達を普通の学生としてうまく描写していて
生活や世界にもリアリティのある中での殺し合い、
一兵卒の学徒兵と言う立場を際立たせて書いたのは
エロゲに限らず架空戦記なんかでもあんまり(っていうかほとんど)無いですし、
そういった中で無慈悲に戦死していく
登場人物たちのドラマが描かれていてたまりません。


いや、まぁ、設定などを冷静に考えれば
ミリタリヲタとしての突っ込みどころはいくつもありますが、
それでもキャラ立て、世界設定、人間同士の関係性から何気ない背景やHシーンまで
リアリティがあって非常に良い感じと言うか楽しませていただきました。


このゲームの登場人物(少なくとも名前と立ち絵を持つレベルの人物)は
思想や立場は違っても基本的にみな純粋で
理想に生きる夢想家として描かれていますが、
だからこそお互いが間違っているわけでも悪いわけでも無くても
殺し合い死ななくてはならない戦争を描いているあたりは
非常に高く評価しても良いのではないでしょうか。
純粋にシナリオとしても非常に面白かったですし。


結局のところ、「正しい戦争」なんて存在しないのと同じくらい
「正しくない思想」なんてものは無いのでしょうね。
思想信条などと言うものはすでに信じることでしか存在しえず、
それはすなわち少なくともその人にとっては「正しい」ことですから。