SIN CITY(ちょっぴりネタバレ)

と言うわけでロバート・ロドリゲスフランク・ミラー監督の
シン・シティ(SIN CITY)」を見に行ってまいりました。
公開3日目でしたが、平日昼間のせいか割りと空いてましたね。


……ぐろーいっ!えぐーいっ!
デスペラード」のロドリゲスが監督だから
単にガンアクションかと思えばさに有らず。
四肢切断して生きたまま犬のえさにするは、
死体をバラバラにしてタール坑に放り込むは、
顔面がぐしゃぐしゃになって地面に脳漿撒き散らすまで相手を殴り続けるは、
何より一番アレなのは、(以下ネタバレ)
その行為をするのが全部主人公たち(B・ウィリスら3人)
(ネタバレ終わり)ってことでしょう。
悪人に人権は無いってのは誰のキメ台詞だったか……
いくらなんでもこの作品では無さすぎです。


全ての罪悪と背徳が許される街「SIN CITY(罪の街)」で愛する人を守るためには
そこまでしなくてはならないっていうことなんでしょうが。
と言うわけで一緒に見に行った同僚の女の子、怯えてましたが
映画中一緒に映画見に行っただけの同僚の手を握っている程度には。


こういうグロ系のある映画見慣れている私でも引くシーンありましたから。
と言うわけで女性と見に行く映画ではあんまりない気がしますね〜。
よっぽどそっちに耐性がある女性か、怯えさせたいというのでなければ、
一緒に見にいくのは男性の同好の士(映画マニアとかアメコミ好き)の方が。
じゃないと、ちょっとアレです。誘った人を見る目、変わる可能性が有ります。


ただ、映像自体は白黒に1点だけ鮮やかな色使いをする独特の色使いとあわせ、
非常にロドリゲス監督らしい映像美とアクション美にあふれています。
「エル・マリアッチ」から続く美学は相変らずで嬉しくなりますね。
クライヴ・オーウェンミッキー・ロークブルース・ウィリスの主役組だけでなく、
イライジャ・ウッドデヴォン青木といった個性派俳優も使い尽くしていて、
非常にキャスティングとその生かし方を心得ているなぁ、と。
あえて言うなら、台詞回しが今ひとつなのが難点でしたが。


まぁ、そういうグロ耐性があって、暴力礼賛に見えるトコが許容できれば、
ハードボイルドと美しいアクション、映像なのでオススメできます。
まぁ、誰にでもオススメってのは出来ないですけどね。